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イモノ尺

暑い日が続きますね。こう暑いと物差しの細かな目盛りを読むのが煩わしくなってしまいます。

今日はその物差し 「イモノ尺」 のことを少しだけ・・・

鋳物は溶けた金属が固まってできます。そして固まるときにその大きさが少し縮んでしまいます一般的な物差しと違い、その縮む分を伸ばした目盛りになっている物差しが「イモノ尺」です。

金属の種類によって縮む割合が違うため、その割合にあったイモノ尺を選び使用します。

そのため、工場の壁には様々な割合のイモノ尺がならび、吊るされています。

初めてこのたくさんの吊るされた物差しを見たとき、その数の多さにとても驚いたことを今でもはっきりと覚えています。

たとえばこれは上が10/1000mm伸びているイモノ尺。下が普通の物差しで、くらべるとちょうど1000mm(1m)のところで10mm伸びていますね。 この物差しを使って木型を作ると、製品図面の寸法より大きくできあがり、この木型からつくる鋳型は同じように大きくなります。そしてそこに流し込んだ金属は縮んで固まり製品図面の寸法となって鋳物は仕上がります。

イモノ尺は木型を作るうえでとても便利で大切な測定工具なのです。


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